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額田王のオーラ!

額田王って知ってる?

今、平城京遷都1200年らしいけど、額田王はそれよりもっと昔、天智天皇や天武天皇の時代の人。
ほら、中大兄皇子が中臣鎌足と手を組んで蘇我入鹿を討ち取って大化の改新を成し遂げ、大和朝廷が中央集権国家として誕生したのよ。

キトラ古墳もこの時代の墳墓200px-Takamatsuzuka_mural_2006-03-31.jpg

ちょっと中国や朝鮮を思わせる服装だけど・・額田王もこんな感じだったのかしら。

実は私若い頃、井上靖さんの小説「額田大王」を読んですっかり彼女に傾倒してしまった。
ま、今の流行の歴女のはしり。


時代が戦国時代ではないのが少し違うけど、その時代にはまってしまうと恐いもんだね、行ったことも見たこともないのにその頃の宮殿が目の前に浮かんできたり、歴史上の人物が隣のお兄さん、とかおじさんみたいな感じに思えたりしてくる。2010022813160000_20100630230733.jpg


先日、某シガーバーでちょっと不思議な女性に会いました。

バーの片隅にぽつんと一人女性がいて、回りの人が彼女は人のオーラが見える人だからみてもらってごらん、というの。

そしたら彼女のほうから歩み寄ってきて私の横のカウンターにすわって・・・

しばらく私の顔を見て、
「あなた、スゴーク古い人に似てる」
っていう。
私は古いというから京マチ子さん?とか八千草薫さん?とか、一生懸命考えて女優さんの名前を答えた。
すると彼女は頭を横に振って
「違う違う、もっと古いひと・・」
そして
「あ!額田王!」

もうビックリ!

だって私の憧れの女性を、つまり私の心の底の深層心理を初めて会った人にぴたりと言い当てられたんだもの。

額田王は歌人として有名なんだけど・・もちろん残された歌も素敵なんだけど、私が彼女のどこに惹かれたかというと、その大胆で高貴な男性関係。00012287.jpg

大和政権を確立したといわれる偉大な天武天皇が若き日、大海人皇子の頃に恋に落ち娘をもうけ、
それから月日が流れ今度は兄に当たる天智天皇「中大兄皇子」と結婚・・ま、当時の事だから何人か妻は痛んだろうけど・・
当時の最高峰の英雄を次々と虜にした才色兼備の女性です。いや

みんなと薬草を取りに行くピクニックみたいな日がありました。
ピクニックの後は恒例の宴の席。
その時、堂々とみんなの前で披露した歌がこれ。

 あかねさす紫草野(むらさきの)行き標野(しめの)行き
       野守は見ずや君が袖振る

昔の夫が気のある態度を送ってくるので誰かに見られないかってはらはらしたわって意味。



一方昔の夫の大海人皇子は

  紫のにほへる妹をにくくあらば 人づま故に吾恋ひめやも

人妻になった今でも匂うように素敵なあなたに惹かれずにはいられません。だって。

万葉の時代・・こんなやり取りがあったなんて素敵。しかも嬉しい事に、ふたりはこのとき相当な年齢(50代?)だったから間違いなく大人の恋。
だれだ?老いらくの恋何ていうやつは!
恋は灰になるまでできるんだよ!




ああ、しばらくは額田王が私に降りてきたような快感でした。ん?まだいるみたい。













プロフィール

早瀬久美

Author:早瀬久美
元祖青春ドラマ清純派マドンナ!「俺は男だ!」といえば森田健作氏が叫び続けた「吉川君!」。当時の面影もそのままに、あの頃の吉川操の知的で熱いウーマンパワーは健在。エレガントさにますます磨きをかけ、待望の復帰を遂げる。

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